レトロゲーム機☆美少女列伝


“ 1982年に誕生したレトロなホビーパソコン「ZX Spectrum」には
世界中に根強いファンがいて現在も新作が作られている・・・” ということ自体は
日本国内でも普通に知られている事象であるが、その具体的なタイトル個別を見ていくと、
どこか日本かぶれした・・・面白いジャンルがあることを見逃せない。
Spectrumのゲームはレトロゲーム機CD32で動かせるから、当サイトは今回、特集を組んでみた。

(共通事項)
 フリーウェアと明確なテープイメージをダウンロードして遊ぶ場合、
 RAM増設無しのCD32環境ならば、「TZX2TAP」でTZXをTAP変換、
 「TapSlice」で .header & .bytes ファイル群に分割して まずはロードを成功させる、
 ・・・が基本スタイルとなる。それが成功しないタイトルは個別に解説。

Phantomasa


Released: 2007, 現在フリーウェア
Author: José Luis Castaño González,
Additional works: "Black Hole"
Protection Scheme: 有り
ZBD: (パッケージ版)Lv.4
    (フリーダウンロード版)Lv.3 【CD32での体感スピード】やや遅い(が、丁度良い位)
 RAM増設無しのCD32の場合、
 WinUAE上のASpにてTZXファイルを完全ロード後、
 スナップショットファイルを作成、それをCD32実機へ持ち帰る。
 そのスナップショットファイルと相性が良いのはSpectrum Emulator v1.7 。
 SpeculatorやZXAMでは正常に開くことができないようだ。
エッチなエンディンまでの道程は
大きく分けて3つのステージで構成されている。
9画面で構成される「Stage 1」はサイドビューアクション。
Oキー・Pキーで左右移動、Qキーでジャンプ。
空中の木箱を押してゴールへの道を切り開く。
・・・が、落下すれば即死、Spectrum実機では速すぎて
ハッキリ言ってクリアーが困難な難度だ。
頭をぶつけて落下死が怖いならQキーを早めに押し始める事。
RAM増設無しのCD32上ではスピードがゆっくりなので
相当クリアーしやすくなるぞ!(それで丁度良い位)

 Stage2は「JAN-KEN-DO」なる、まさにジャンケンで、
 Oキー・Pキーで「岩・ハサミ・紙」(グー・チョキ・パー)を選択し
 Spaceキーで決定。3勝先取でクリアー。まさに運だぜ。

 Stage3はStage1と同様の操作方法のサイドビューアクション。
 ただ今回は上から緑色の半透明の壁が迫ってくる仕様であり、
 サッサとゴールへ入らないと、それに飲み込まれてミスになる。
 急ぐ気持ちも分かるが、正確な操作を怠ればタイムロスに。

Nanako in Classic Japanese Monster Castle


Released: 2007, 現在フリーウェア
Author: José Luis Castaño González,
Protection Scheme: 有り
ZBD: (パッケージ版)Lv.4
    (フリーダウンロード版)Lv.3 【CD32での体感スピード】普通
 RAM増設無しのCD32の場合、
 WinUAE上のASpにてTZXファイルを完全ロード後、
 スナップショットファイルを作成、それをCD32実機へ持ち帰る。
 それでゲームを開始するにはZXAMがオススメ。
 フロッピー内にはLibsドロワー(中にはasl.libraryとpowerpacker.library)も用意のこと。
 
女の子を操作する、パズル性が大変強いサイドビューACT。
Oキー、Pキーでキャラを左右に動かし、Spaceキーでジャンプ。
Aキーで木箱を拾い、Qキーで木箱を置く。
木箱は空中にも置けるため、「ソロモンの鍵」あたりを連想。
触れると即死のザコ敵を封じ込めたり、
階段状の足場を作ったりしてマップ最上部を目指す。
自キャラのジャンプ力は木箱1個分だから、
変に木箱を積み上げて下へ戻ったりしたら詰まってしまったり。
その場合はRキーでステージをやり直せるが、
トライ数が1回分減ってしまうのだ(ミス扱い)。
なかなか遊べる。色もカラフルで綺麗でね。

Phantomasa 2


Released: 2007, 現在フリーウェア
Author: José Luis Castaño González, 
      Jose Vicente Maso,   & Angel Lo Perez, 
Protection Scheme: 無し
ZBD: Lv.3(48K version) or Lv.5(128K version)
ロード順(48K version):
 PH2V2 48.header→PH2V2 48.bytes→
 scr.header→scr.bytes→48K.header→48K.bytes
【CD32での体感スピード】普通(48K version by ZXAM)

48K Version
128K Version
ゲーム画面
(48K/128K
  共通エリア)


ゲーム中の音楽
なし
あり
地下エリアの
存在
なし


128Kバージョンのスナップショット(.z80ファイル)をSpeculatorで開こうとしてもダメでした。
(SpaculatorはRAM増設無しのCD32上で動くSpectrumエミュレータの中では数少なき、
 128Kタイトルが動く場合もあるというエミュレータである。ただし公式には「128Kの動作は保証なし」。)
つまりRAM増設無しのCD32で128Kバージョンを遊ぶ術は無いです。
ただ、上記程度の差ならば別に48Kバージョンでも・・・そんなに損した気分にはならないな。
ゲーム自体はアイテム集めが主のサイドビューアクションであり 即死制でなくHP制に。
では楽になったのかというと そうではなく、
新たに生まれた(敵避けの)アクション性は強く、
結局のところ難度自体は上がっているんだ。望むところだろ?

Nanako Descends to Hell


Released: 2009, 現在フリーウェア
Author: José Luis Castaño González, 
      Jose Ignacio Ramos,   & Angel Lo Perez,
Protection Scheme: 無し
ZBD: Lv.3(as 48K) or Lv.5(as 128K)
ロード順(48K version):
 NDTH.header→NDTH.bytes→$.header→$.bytes→R.header→R.bytes→
 RAM1.header→RAM1.bytes→RAM3.header→RAM3.bytes→
 BIN.header→BIN.bytes 【CD32での体感スピード】普通
CD32純正パッド/メガドライブ純正パッド: 対応
 

As 48K game
As 128K game
オープニン・
デモ
なし

ゲーム画面


ゲーム中の音楽
なし
あり

「完全版」をCD32上で遊びたいなら、本来ならばASp(の128Kモード)でロードのこと。
ただし、ASpはRAM増設とAHI Audio Systemのインストールが必要だ。
しかし一応、RAM増設無しのCD32でもナナコのアップを表示させる方法はある。
まずはWinUAE上にてASp(の128Kモード)でTZXファイルを完全ロード後、
.z80ファイルとしてスナップショットを作成。これをCD32へ持ち帰る。
当タイトル128Kバージョンの.z80ファイルは、Speculatorならばロードできるのだ。
SpeculatorはLibs/asl.libraryが必要な他、
事前に「Assign Speculator: df0:Speculator」と命令が必要になる。
当タイトルの場合、
128Kとしての音楽は再生されない上に頻繁にクラッシュするからダメだけれど、
一度はTV画面に表示させてみるのも面白い。
ゲームは女の子を操作する「見下ろし型アクション」で、
“ ゲームクリアーに必要な収集アイテム ” を4つ共集めてスタート地点へ戻るのが目的。
だが、このゲームには他に “ 道を切り開くアイテム ” として
「ハサミ」(檻を切り裂く)と「斧」(木を切り落とす)、
“ 身を守るアイテム ” として「聖杯」(ゾンビとの衝突を1回分だけ防ぐ)が存在しており、
これらは同枠で同時に4個までしか持てない。
以上の仕様がパズル性を強くしているが、その中で
“ 身を守るアイテム ” の存在感が薄れていくことは、ちょっと勿体ないかな。

Cheril of the Bosque


Released: 2010, 現在フリーウェア
Author: José Luis Castaño González, 
Protection Scheme: 無し
ZBD: Lv.3 【CD32での体感スピード】やや遅い
ロード順:
 CHERIL.header→CHERIL.bytes→$C.header→$C.bytes→
 %$CÝà.header→%$CÝà.bytes→MOJOM.header→MOJOM.bytes

CD32純正パッド/メガドライブ純正パッド: 対応
 
同じ「見下ろし型アクション」でも
「Nanako Descends to Hell」より遊びやすくした感のある作品。
“ 道を切り開くアイテム ” は「鍵」の1種類だけに。
しかも “ ゲームクリアーに必要な収集アイテム ” とは完全に別枠。
そういった意味での戦略的なパズル性は薄くなったが、
方向キーを押しながらRedボタン(メガドライブパッドならB)で
その方向へ赤いブロックを押すことができるようになり、
そこに新たなパズル性が生まれている格好に。
失敗しても画面を切り替えれば何度でも やり直しが効く。
自キャラの女の子も、即死制でなくHP制に。

Fundamentally Loathsome


Released: 2011, 現在フリーウェア
Author: José Luis Castaño González, 
      Angel Lo Perez, 
      Shiru, 
Protection Scheme: 無し
ZBD: Lv.3 【CD32での体感スピード】普通
ロード順:
 FUND_LOATH.header→FUND_LOATH.bytes→
 $.header→$.bytes→MORTERA.header→MORTERA.bytes→
 DIGI.header→DIGI.bytes
 
裸の女の子を操作するサイドビューアクション。
操作はキーボード入力のみで、しかも、左右移動はOキー・Pキー、
ジャンプはQキー、しゃがみはAキー、攻撃はSpaceキーという配置。
例えば下段から来るザコ敵に対してはAキーを押しながらSpaceキー。
「左手の指で移動系操作」に慣れているからといってAmigaキーボードを
膝の上に置いて手を交差させるスタイルをとっていたなら、限界あり。
各ステージのクリアー条件は一定量の得点を死なずに獲得すること。
例えばStage1はノルマが5000点だが、2000点の時点で死んだら
再開直前に 2000+5000= 7000点取るように指示される。
ア・・・アホらしぃ・・・。

Maritrini, (中略)featuring Los Fratelli


Released: 2012, フリーウェア
Author: José Luis Castaño González, Angel Lo Perez,  
Protection Scheme: 無し(ただしTAP分解は不可)
ZBD: Lv.3 【CD32での体感スピード】普通
 RAM増設無しのCD32の場合、
 WinUAE上のASpにてTZXファイルを完全ロード後、
 スナップショットファイルを作成、それをCD32実機へ持ち帰る。
正式タイトル名:Maritrini, Freelance Monster Slayer en «Las increíbles vicisitudes de
despertarse resacosa con Fred en la cama y tener que llegar más o menos puntual
a la prueba de “Monstruos Vigorosos de Pechos Lustrosos”» featuring Los Fratelli
 
可愛らしい女の子を操作する見下ろし型アクションだが、
一転して「Nanako Descends to Hell」寄りのゲームに戻る。
4種類のクリアーアイテム以外に、“ 道を切り開くアイテム ” として
通せん坊する犬に与える「骨」、邪魔な布を燃やす「マッチ」、
施錠された扉を開く「鍵」の3種類も携帯することに。
ただし同時に持てるのは4アイテムだけだから、
「Descends to Hell」以上に手順の構想が必須だぞ。
別枠で攻撃アイテム「爆弾」を携帯・使用可能に。
敵も ワンテンポ遅れてから不特定の位置に出現する仕様に変わり、
ゲーム的には “ より洗練された ” モノに仕上がった上、
48Kタイトルにしては大変カラフルで細かいグラフィックに舌を巻く。
だからホント〜に惜しい作品、弱点は1点だけっ!
操作がキーボードのみなんだ・・・。(O,P,Q,A,Spaceキー)。

Cheril da Goddess


Released: 2012, フリーウェア
Author: José Luis Castaño González, 
      Angel Lo Perez,   Juan Francisco Jara,   & "eightbiter"
Loading screen by: Jose Ignacio Ramos, 
Sound SFX by: Shiru, 
Protection Scheme: 無し
ZBD: Lv.3 【CD32での体感スピード】やや遅い
ロード順:
 GODDESS.header→GODDESS.bytes→CHERIL.header→CHERIL.bytes→
 AUXX.header→AUXX.bytes→BIN.header→BIN.bytes
CD32純正パッド/メガドライブ純正パッド: 対応
 
女の子を操作するサイドビューアクション。
Redボタン(メガドライブパッドのBボタン)で攻撃、
↓キーでアイテムを拾う/使う、↑キー押しっぱなしで空を飛ぶ。
空を飛べることによる自由度は確かに高いが、一定の滞空時間で
HPが減り始めるという仕様が制約的に効いてくる。
アイテムは「岩」「ハサミ」「紙」、そして「鍵」。
マップ内には3つの神殿(岩の神殿、ハサミの神殿、紙の神殿)。
3つの神殿に正しくアイテムを使ったら、最終地点に鍵穴が出現。
以上の説明で すぐに大綱は掴めるだろうが、HARDモードは
敵からのダメージ 及び浮遊時のHP消耗量が歴然!!
難易度選択によりエンディンの有無まで変わる。

Yumiko in the Haunted Mansion


Released: 2012, フリーウェア(TAPファイル)
Coder: Leszek Chmielewski Daniel, (在住は
Musician: Yerzmyey, 
Protection Scheme: 無し
ZBD: Lv.3  【CD32での体感スピード】やや遅い
ロード順:(以下はZXAMでロードのこと。Spectrum Emulator v1.7ではロードできず)
 YUMIKO.BAS.header→YUMIKO.BAS.bytes→YUMIKO.SCR.header→YUMIKO.SCR.bytes→
 YUMIKO.COD.header→YUMIKO.COD.bytes
※以降スナップショットファイルからゲームを再開する場合も、
 ZXAMがオススメ(128K環境時の音楽再生も再現される為!)。
 フロッピー内にはLibsドロワー(中にはasl.libraryとpowerpacker.library)も用意のこと。
CD32純正パッド/メガドライブ純正パッド: 対応
 



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